感覚に問題がない患者さんであっても、推奨範囲を大きく逸脱する温度変更は避けましょう。
足湯の効果を最大限に引き出すには、目的に応じて時間やタイミングを変えることがポイントです。リラックスしたいのか、冷えを改善したいのかによって、適した足湯時間は異なります。
足浴の中でも、特に洗浄から拭き取りのプロセスは、患者さんの快適さや皮膚トラブル予防に直結します。
くすぐったさ対策: 足裏はくすぐったがる方もいます。その場合は、少し圧をかけるように洗うと、くすぐったさが軽減されることがあります 。患者さんの反応を見ながら調整しましょう。
お湯がこぼれにくい: 患者さんが動いてもお湯がこぼれる心配が少なく、シーツなどを濡らしにくいです 。
足浴の主な目的は、足を清潔に保つことです。足の裏には多くの汗腺があり、雑菌が繁殖しやすい部位です。足浴を行うことで、汗や汚れ、雑菌を洗い流し、足を清潔に保てます。
作業療法士として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーション技術を高めるために研修会の立ち上げ等を行う。
保湿ケア: 足浴後はお湯によって皮脂が奪われ、皮膚が乾燥しやすくなっています 。 タイミング: 足浴 足の水分を拭き取った直後、皮膚がまだ少し潤っているうちに行うのが効果的です 。
麻痺がある患者さんへの配慮: 体位: ベッド上で行う場合、麻痺側の安定を保つためにクッションなどで支えます 。膝を立てる場合は、足底がベッドにつくように膝下から枕を入れて固定すると安定します 。
作業療法士として二次救急指定病院で医療チームの連携を経験。その後、デイサービスの立ち上げに携わり、主任として事業所運営や職員のマネジメントに従事。「現場スタッフが働きやすく活躍できる環境づくり」をモットーに、現場を統括。
なぜこの温度？: 足浴 全身の中で足の皮膚温は比較的低いため、体温との差が大きすぎると不快感につながることがあります 。また、この温度帯は末梢循環を促進し、リラックス効果も期待できるとされています 。
可能であれば、足浴用バケツなどは患者さん専用にするか、使用ごとに徹底した洗浄・消毒を行う。ビニール袋を活用するのも有効 。
足を温めたり、足先を洗う「足浴の効果」は、足を綺麗にするだけではありません。足浴の効果をまとめてご紹介します。
足浴を始める前には、患者さんに丁寧な説明を行い、同意を得ることが大切です。